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展示作品のご紹介:花装飾脚オパールセント・グラス・ゴブレット

花装飾脚オパールセント・グラス・ゴブレット
(1880年頃|ヴェネチア|サルヴィアーティ工房│デザイン:ジュゼッペ・バロヴィエール)

ステム(脚部)の装飾が特徴的な大型ゴブレット。脚部は、縦モールの入った円環の内側と外側にひれ飾りが施され、その中心部には白い花の装飾が熔着されている。坏身や脚台部は青みをおびた半透明乳白色のガラス(オパールセント・グラス)を使い、幻想的な美しさをもつ作品に仕上げられている。ジュゼッペ・バロヴィエールのデザイン画に、同種の装飾坏が見られ、当初は蓋も付いていたと考えられる。ヴェネチアン・グラスの伝統を踏襲しつつ、新しい時代に合ったデザインを取り入れた事によって、サルヴィアーティ工房は、19世紀後半に大きな人気を博した。

所蔵作品展:ヴェネチアン・グラスと祝祭の都
https://test.hakone-garasunomori.jp/event/2024_festival/
会期:2024年4月27日(土)~7月15日(月)

プロフィール

箱根ガラスの森美術館
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箱根ガラスの森美術館は、緑豊かな箱根仙石原にある日本初のヴェネチアン・グラス専門の美術館です。

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